UMake 1stアルバム発売おめでとうございますの気持ちがまとまらないポエム

UMakeさんの1stライブ「Make up a dream」および1stシングル「SUMMER☆MONSTER」により早めの真夏が訪れてしまってから早5ヶ月弱。気候としてはようやく涼しくなってきたところですが、俺たちの夏はまだ終わらない。

なぜなら2018年10月31日、1stアルバム「Make up a dream」が発売されたからです。

本アルバムは、「節歌集-1st-」収録の4曲、1stシングル「SUMMER☆MONSTER」からタイトル曲「SUMMER☆MONSTER」「つまんないや」の2曲、新曲8曲の計14曲を収録しています。

シングルのタイトル曲であった「サマモン」はアルバムバージョンとなっておりまして、サマモンで今年の夏が来たのにまた新しいサマモンが来たら、そりゃ次に訪れる季節は夏じゃないですか…と思いました。なので、もう11月に入りましたが季節は夏です。終わりません。エヴァかな?

 

先日のラジオにて本人が「びっくりするくらい売れてほしい」というようなことを述べていたために、びっくりするくらい売れたと感じて頂きたい…と単純なオタクは本気で思い、追加でUMakeのアルバムを購入、言わば追いめいくしなければ…と、購入分がすべて手元に揃ったうえで近所の店舗を回ったのですが、どこにも在庫はなく。 

10月31日付のオリコンデイリー9位ですって。CD市場がいまどんな感じなのかとかよく分からないんですけど、アニメやゲームといった何らかのタイトルを背負っていないCDでこの結果というのはなんか…わかんないけどすごいんだな…と頭の悪い感想を抱きました。数字ってやっぱり活動を続けていくうえでなんらかの説得力になると思うので嬉しい。


さて、肝心のアルバムについて。

全体としてはCDジャケットを見てのとおり、あらゆる好きなものが散りばめられた、これぞバラエティパックという印象。

中島さんの詞も伊東さんの曲も、日常に寄り添ったなかで少しだけファンシーであったりドラマチックであったりと、共感と非日常感を同時に味わえる絶妙なつくりになっていると感じます。

私はUMakeの2人のすごいところはマジで出し惜しみをしないところだと思っているんですが(今回も完全新曲であるRain songを発売前のラジオでフル尺で流すなどした)(でも店舗在庫は出し惜しみしている気がする!なんでじゃ!)、アルバムについても一切を出し渋ることなく全力を注ぎ込んでいて。ラジオで本人たちも「本職のバンドマンみたいになっている」というようなことを話していましたが、とにかく熱量が凄い。声優としての普通の仕事もこなしたうえで、声優として恐らくあまり普通ではない曲作りをしているのかと思うと謎の感謝の気持ちが溢れてなりません。

また、「Make up a dream」は1stライブのタイトルと同じであり、収録曲もライブ披露曲とほぼ同じ内容となっているので、あの日の記憶がよみがえることよみがえること。ライブの記憶は鮮烈だけれど、その場で一度きりしか聴いてない曲をそんなに正確に覚えていられるわけもなく、また出会えて良かった….…という気持ちになりました。幸せですね。


私が今回のアルバムでいちばん好きなのは、M1が「あなたを夢中にさせるうた」、ラストのM14が「僕はポンコツだけど」という構成。

UMaakeさんの楽曲はリスナーから送られたエピソードを元に作られることが多く、その性質上、曲の視点=主人公は彼らではない誰か他の人物であることが多いです。しかしこの2曲は視点が彼ら自身に近いなと感じます。

M1「あなたを夢中にさせるうた」は、ゆめラジのオープニングテーマということで、軽快で爽やかな曲調のなかに誰か(当然ながらゆめラジのリスナーです)に寄り添い、楽しませようという気概が詰まっている曲です。これはもう明確に、UMakeから我々リスナー、あるいはファン、またはオタクというような存在に向けているものです。

対して「僕はポンコツだけど」は、どちらかというと内面をうたったものになっています。

曲中、「僕」のポンコツエピソードが色々と挟まれるのですが、これがどうも2人のことを連想しやすくて。例えば「辛いことは一晩おやすみでグッバイバイ」は中島さんの「(失敗しても)寝たらね、わりとリセットするから。引きずらない」という発言*1に被りますし、「麦茶とめんつゆ間違えるよ」をはじめ、その他色んなものについては言わずもがな…*2といったように、「もしかして、素の2人の話なのかな〜?」と感じるポイントが多々あるわけです。

僕はポンコツだけど 好きでいてくれたらいいな

壊れた時は君に抱きしめて欲しい

僕はポンコツだけど 誰よりも頑張ってっから

さいごはだれよりもほめてほしい

お2人はラジオで演技の話になると度々、「演じるまでが自分たちの仕事」「それをどう受け取るかは皆さんの自由」「解釈・評価はおまかせします」といった旨のことを話します。そんな2人からの「好きでいてほしい」「ほめてほしい」というメッセージ。

私はUMakeの2人を仕事についての弱みを見せない・言い訳をしない人たちと認識していて、当然そういうストイックなところが好きなわけですが、プロとしての意思表明的な曲で始まったアルバムの最後の最後で、ちょっとだけ弱みというか、パーソナルな部分を垣間見せてくれる(あるいはそのように感じさせてくれる)彼らが愛しいです。

 

1stアルバム発売、本当におめでとうございます。


2ndライブを控えてノリに乗ってるUMakeさんを今後も微力ながら応援していきたいです。

*1:アライザライハイツ132 vol.1第3回より

*2:自身のブログにて、写真まで載せたうどんをそばと間違えた伝説の男